「無園児」預かり、盛岡市と釜石市が9月開始 育児負担を軽減

 

 盛岡市と釜石市は9月、保育所や幼稚園に通っていない0~5歳児の育児負担を軽減するため定期預かり事業を始める。保育所の空き定員を活用し、週1~3日程度の受け入れを想定。未就園の子どもは家庭での養育を選んでいる以外に、保護者が就労要件を満たしていないなど多様なケースがあり「無園児」とも呼ばれる。国は2024年度をめどに誰もが利用できる制度の創設を目指しており、両市はモデル事業として取り組む。

 盛岡はとりょう保育園(北田靖子園長)で0~2歳児を、釜石はピッコロ子ども倶楽部桜木園(千葉正子園長)で生後2カ月~5歳児を対象に受け入れる。いずれも8月1日に募集を始め、盛岡は定員6人で週1、2回の利用、釜石は定員5人で週1~3日程度の利用を見込む。

 利用料(定額)は盛岡が日額500~2千円。釜石は同2千円で、市独自の未就園児補助(上限3万円)を利用できる。

© 株式会社岩手日報社