総勢240人、茶の湯文化発信 9月2、3日に全国学生大茶会

  ●10会場で研さんの成果

 9月2、3日に市内10会場で開かれる全国学生大茶会(県茶道協会、北國新聞社特別協力)に、16都道府県の28校約240人が参加することが決まった。両日とも各会場で4席が設けられ、金沢21世紀美術館の松(しょう)涛庵(とうあん)、しいのき迎賓館は立礼席となる。全国各地の大学から集まった学生が藩政期から受け継ぐ「加賀茶道」の地で研さんの成果を披露し、茶の湯文化を発信する。

 茶席は午前10時と同11時、午後0時半と同1時半から始まり、1席当たり30分程度を予定する。定員は各茶室1席につき16~30人。28校は昨年度に比べて4校多く、県内からは金大、金沢美大、金沢学院大が参加する。午後2時半からは学生同士が交流するための茶席を設ける。

 茶券は全国のローソンの端末で購入することができる。ローソンチケットのホームページでも受け付ける。販売期間は8月1~31日で、定員に達しなかった茶席は会場で当日券を販売する。

 全国学生大茶会は同実行委員会と市が主催し、金大、金沢美大、金沢学院大の茶道部代表が実行委の委員となっている。県茶道協会代表幹事の大島宗翠氏が顧問を務める。今年は新型コロナ対策で実施していた1席当たりの人数制限を設けない。会場となる茶室と担当の大学は次の通り。

 ◇9月2日▽松涛庵(定員22人)金大▽旧中村邸(30人)新潟大▽耕雲庵(18人)横浜市立大▽松声庵(16人)お茶の水女子大▽旧園邸(23人)京大、京都府立医科大、金沢美大、東京成徳大▽旧高峰家(22人)名古屋大▽玉泉庵(20人)東京農大▽時雨亭(27人)東海大札幌キャンパス▽しいのき迎賓館(18人)金沢学院大、鳥取大、池坊短大▽金沢学生のまち市民交流館(25人)静岡大、福井大

 ◇9月3日▽松涛庵 埼玉大▽旧中村邸 大正大▽耕雲庵 山梨大▽松声庵 東大▽旧園邸 龍谷大、富大▽旧高峰家 国際基督教大▽玉泉庵 同志社女子大▽時雨亭 長崎大、京都府立大▽しいのき迎賓館 熊本大▽金沢学生のまち市民交流館 東北大

全国学生大茶会のロゴマーク(市提供)

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