スイッチを入れると座面が冷える「クールベンチ」が今年も、三宮・東遊園地のこうべ花時計前(神戸市中央区)と、同市立王子動物園(灘区)に登場した。真夏日が続く中、来園者らが暑さしのぎに利用している。
ベンチは2020年から神戸高専(西区)と市が熱中症対策で設置している。ボタンを押すと電流が流れ、「ペルチェ素子」という半導体の性質によって座面が冷却される仕組みだ。
東遊園地では早水電機工業(長田区)が開発した太陽光発電装置「ソーラーウェイ」も新たに導入した。電源を用いず、地面に敷いたパネルだけで電力を供給できるシステムという。
兵庫区から近くの「こども本の森 神戸」を訪れた男性(43)と妻(45)、女児(8)は入館前にベンチで一休み。「お尻がひんやりして気持ちがいい」と涼んでいた。
ベンチの設置は9月下旬までを予定している。(井沢泰斗)