ロゴ認知で消費者からの信頼維持・向上へ、旅行業公正取引協議会が羽田空港で無料撮影会

旅行業公正取引協議会(旅公協)は7月28、29日、協議会ロゴマークのPRイベントを羽田空港第一旅客ターミナル2階マーケットプレイスで開いた。飛行機、エジプト、パリ、スイスの4カ所を背景に無料の写真撮影会を実施。旅公協の杉浦賢司常務理事は「当初は1日100人程度の撮影予定だったが、夏休みで大勢の旅行者が集まった。初日の28日は約300人が参加した。夏休み期間ということもあるが、公正競争規約やロゴマークをPRする機会となり、旅行業界に対する一般消費者からの信頼を維持・向上につながった」と成果を述べた。

旅行業公正取引協議会ロゴマークPRイベント

写真撮影会は、午前10時から午後3時まで開催。杉浦常務理事は「昨年も実施したが、新型コロナウイルスが5類となったことで明らかに旅行需要が増えており、イベントの参加者も増えた」と話した。

無料の写真撮影会で選べる4つの背景## マークを認知し、商品を選ぶ際の参考に

旅行業界や表示の違反について、杉浦常務理事は「コロナ禍の3年間は厳しい状況にあったが、盛り上がりをみせることを契機に旅行商品を多数企画している。コロナ禍では違反はなかったが、昨年の暮れからは。景品がオーバーするなどの違反が毎月数件発生している。売りたい気持ちが前面に出ている影響だと思われるが、過剰な売り方は控えて、旅行商品を作る際にしっかり料金や景品の掲示の確認をしてほしい」と旅行会社に向けて呼び掛けた。

消費者に向けては、「一般の人によるロゴマークの認知は2割前後。マークを見る機会は少ないかもしれないが、マークが有った方が良い、安心するという声はある。イベントを契機にマークを認知していただき、今後の商品を選ぶ際の参考にしてほしい」と話した。

今後の規約の在り方については、「時代の変化に応じて規約を変えてきている。昨年は価格変動型の運賃の表示をどうするかを検討したが、これからはウェブが販売の中心となる中、今の規約で良いのかなどを日本旅行業協会(JATA)などを含めて検討していきたい」と語った。

東京モノレールの車内でも告知

東京モノレールの車内で貼られている旅行業公正取引協議会のロゴマークの告知シール

ロゴマークの紹介は、7月中の間で東京モノレールのモノレール車内でも告知が行われている。

旅行業公正取引協議会の杉浦賢司常務理事

取材者 TMS編集部 長木利通

© 株式会社ツーリンクス