透明公正な債務再編で一致 林外相とスリランカ大統領が会談

スリランカのウィクラマシンハ大統領(右)と握手する林外相(左)=29日、コロンボ(外務省提供)

 【コロンボ共同】林芳正外相は29日、訪問先のスリランカ最大都市コロンボでウィクラマシンハ大統領と会談した。経済危機が深刻な同国の債務問題を巡り協議。全債権国が参加して透明で公正な債務再編を実施することが重要だとの認識で一致した。同国最大の債権国、中国が念頭にある。

 林氏はスリランカのサブリ外相とも会談。終了後の共同記者発表で、透明で公正な債務再編の重要性を強調したと明らかにした。「スリランカが一日も早く現下の危機を乗り越えることを望む」と述べ、支援を継続する考えを示した。

 スリランカはインド洋のシーレーン(海上交通路)の要衝。

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