31日、グループステージ最終戦でスペインと対戦するなでしこジャパン。
すでにラウンド16進出は決めているだけに、選手の起用法も注目されるなか、ここまでフル出場をしている選手の一人がDF南萌華だ。
24歳のセンターバックは、昨年7月に加入したイタリア・セリエAのローマにおいて、チームの初優勝に貢献するとともに、自身もリーグの年間ベストイレブンを受賞。
2大会連続のワールドカップとなる今大会、3バックの左に入り、キャプテンを務める熊谷紗希の良き相棒としてチームを支えている。
そんな南、センターバックながらNikeのスパイク「マーキュリアル」を履いている選手でもある。
スピード重視モデルの「マーキュリアル」は、どちらか言うと攻撃的な、しかもスピードを生かすサイドの選手などが履くことが多い。
真逆とも言えるセンターバックのポジションで、このスパイクを選んだ理由とは…。6月に行われたNikeのイベントで南は以下のように語った。
「センターバックでマーキュリアルを履いている選手はすごく珍しいと言われるんですが、私的にマーキュリアルがタイトな作りな感じがして、履いた時にすごくフィット感が良いです。あとは、蹴った時の感覚もすごく好きで、インターセプトしに行くときも踏み込みやすいと感じるので、マーキュリアルを履かせてもらっています」
南はマーキュリアルを選んだ理由の一つとして、フィット感を挙げた。
彼女はスパイクに求めるものについて、「私は足の形がどちらかというと細いので、その細さにフィットするスパイクがいいなというのは選ぶ基準にあります。履いてみて、キックをした時の感覚などはシューズによって全然違います。そういうキックの感覚や足の細さに合うスパイクを私の中で重視しています」と語っており、足型に合っていたのがマーキュリアルだったようだ。
南が履いているのは最新コレクション「ユナイテッドパック」の『マーキュリアル ヴェイパー 15 エリート』。
近年は機能性に優れたスパイクが増えているが、やはり「足に合っていること」が第一なのは間違いない。細い足の選手にとっては、Nikeの「マーキュリアル」はポジションに限らず選択肢の一つとなりそうだ。
センターバックとしての守備対応だけでなく、ビルドアップやフィードの能力も高い南萌華。
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岩清水梓が背負っていた3番を受け継いだ24歳。今大会はもちろん、今後のなでしこの守備の柱として、ぜひ注目してほしい選手だ。