青森県内猛暑 今年初の熱中症アラートも

猛烈な暑さの中、噴水のしぶきを浴びながら水遊びを楽しむ子どもたち=29日午前11時50分ごろ、青森市大矢沢のわくわく広場
七夕まつり会場の中心商店街ではかき氷を買い求める人が相次いだ=29日午後1時半過ぎ、三沢市中央町

 29日の青森県内は高気圧に覆われ、青森市など4地点で最高気温35度以上の猛暑日となる厳しい暑さに見舞われた。気象庁と環境省は同日、県内に今年初の「熱中症警戒アラート」を発表。各地の市民は、うだる暑さを少しでも和らげようとしながら日中を過ごしていた。

 青森地方気象台によると、各地の最高気温は三戸35.8度、青森35.6度、弘前35.5度、八戸35.3度など。青森と最高気温33.2度の東通村小田野沢は7月の観測史上2位となり、青森と弘前、八戸は今年初の猛暑日。11地点は今年の最高気温を更新した。

 午前10時に早くも気温33度を超えた青森市の「わくわく広場」では、子どもたちが噴水のある水場に入り、しぶきを全身に浴びながら水遊びを楽しんだ。仙台市の及川依音(いと)ちゃん(3)は、帰省中の母香さん(36)、妹の湖音(こと)ちゃん(1)と訪れ「すごく暑いから、水に入るのが楽しい」と喜んだ。

 最高気温が34.7度の猛暑日一歩手前となった三沢市。七夕まつりが開かれている中心商店街では炎天下の中、涼を求めてかき氷の販売場所に長い列ができた。

 家族で一緒に訪れたおいらせ町の内山えれなさん(木ノ下小5年)は「さっぱりして気持ちいい」と汗だくの中、かき氷を口に運んでいた。

 猛暑の影響で、熱中症の疑いによる救急搬送が相次いだ。県内の各消防本部によると、29日夕方時点で青森管内では75歳以上の女性1人と7~13歳の男性1人、八戸管内で10~70代の男女7人、弘前管内で60~90代の男女3人、三沢管内で20~80代の女性4人、十和田管内で70代女性1人、北部上北管内で50代男性1人、五所川原管内で60代女性1人の計19人が搬送された。

 青森地方気象台によると、県内は30日も気温の高い状態が続く見込み。予想最高気温は青森と弘前、八戸が36度、むつ34度、深浦31度と見込んでいる。

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