富士山下山中に頭痛や吐き気で体調不良…高山病で低血糖状態か “弾丸登山”の24歳女性を救助=静岡県警

富士山御殿場ルートを下山していた20代の女性が、途中で体調不良となり、警察に救助されました。女性は、山小屋などで休憩を取らずに頂上を目指す、いわゆる「弾丸登山」をしていました。

7月29日午後4時40分頃、富士山御殿場口を下山していた愛知県碧南市に住む理学療法士の女性(24)が、頭痛や吐き気などの症状を訴え、一緒に下山していた友人が110番通報しました。

御殿場警察署山岳遭難救助隊などが出動し、通報から約8時間半後の30日午前0時半頃、御殿場ルート8合目付近で救助されました。女性は高山病による低血糖状態であるものの、意識はありけがもないということです。

警察によりますと、女性は29日午前3時ごろから、姉とその友人の男性の3人で登山を始め、山小屋を利用することなく、午後3時ごろ山頂に到着。その後、下山中に体調不良となりました。

富士山

「弾丸登山」とは?

環境省や静岡県、山梨県が運営する『富士登山オフィシャルサイト』によりますと、弾丸登山とは「5合目を夜間に出発し、山小屋に泊まらず、夜通しで一気に富士山頂を目指す0泊2日の登山形態」だということです。

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