富山市中心部の大手モールで29日、定期市「越中大手市場」のナイトマルシェが開催され、キャンドルや電球の幻想的な明かりがまちなかを彩った。夜のにぎわいを創出する定期開催の第1回目で、家族連れら来場者が「夜店」を巡り歩きながら軽食を味わい、暑さが和らいだ夏の夜を心ゆくまで楽しんだ。
富山市民プラザの広場や歩道などに県内外の38店舗が出店した。クラフトビールや生ビール、ホタルイカのアヒージョなどおつまみ、弁当を用意した多彩な店舗が並んだ。手作り雑貨やアクセサリー、ペット用の衣服を販売する店舗もあり、茶席も人気を集めた。
●「キャンドルいい雰囲気」 気温もちょうど良く
訪れた人は昼とは違う大手町のムードを味わった。柔らかな光と影の妙を堪能し、スマートフォンで撮影する姿も見られた。南砺市の自営業水畑慶子さん(50)は「キャンドルがとてもいい雰囲気で、気温もちょうど良くて幸せです」と話した。
越中大手市場は地元の商店主らが中心市街地活性化のため、3~12月に毎月実施している。夏場の日中は暑さが厳しく、夜のまちなかイベントが少ないことから、7、8月はナイトマルシェを定期市として実施することを決めた。
市場実行委員長の秋吉克彦会長は「涼しい夜に、ゆっくりと楽しんでほしい。来年以降も続けたい」と話した。次回は8月26日、午後3~9時に開催する。