「母ちゃん」が切り盛り七尾・南大呑地区唯一の飲食店、1日開店

地元食材と手作りにこだわる「おおのみんな」のスタッフ=七尾市花園町

 富山県境に近い七尾市南大呑(おおのみ)地区の花園町に8月1日、地域の「母ちゃん」たちが切り盛りする食事処(どころ)「おおのみんな」がオープンする。隣の北大呑地区を含めて唯一の飲食店となり、地元産の米、野菜、魚を使った料理と緑豊かな環境で、地元住民とドライブの客らが集う場を目指す。

 建物は花園町で一棟貸し切りの宿「おおのみビレッジ 遊心庵」を経営する住民有志の株式会社「大呑」が所有する。これまで予約制の日本料理店が営業していたが、昨年12月で料理人が辞めてからは空き店舗となり、新たに南大呑の50、60代女性6人がスタッフを務めるランチの店として再始動することになった。

 各家庭で使われなくなった輪島塗で提供する日替わり定食が看板メニューで、喫茶メニューも用意する。7月8日から試験営業中で、チーフの角間明美さん(55)=東浜町=は「地元住民だけでなく氷見からの来客も多い。みんなが癒やされる場所にしていきたい」と話した。日曜、水曜を除く午前11時~午後3時に営業する。

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