〈北國花火〉金沢に大輪らんまん 光と音楽1万2000発

県都の夜空を光と音で彩った花火=29日午後8時半、金沢市大豆田本町(多重露光)

 北國新聞創刊130年記念「北國花火2023金沢大会」(北國新聞社主催)は29日、金沢市大豆田(まめだ)本町の犀川緑地で行われ、1万2千発の花火が打ち上げられた。金沢中心部で開催される唯一の大会。県都の夜空には光と音の織り成す大輪の華が咲き乱れ、河川敷には見物客の笑顔の花が広がった。

 大会は音楽と花火の共演が見どころとなった。あいみょんさんの「愛の花」のスターマインでは、石川県出身の俳優・浜辺美波さんがヒロインを務める「らんまん」の主題歌に合わせて2080発の花火がリズミカルに打ち上がった。「北國芸術花火」では全国から選抜された5県の花火師が腕を競った。

 「花火パフォーマンス」や、創作花火が魔法のように夜空を染める「スターマインパレード」、協賛を募った「おとこ川市民花火」の1千発乱れ打ちが繰り広げられ、会場の盛り上がりは最高潮に達した。

 フィナーレは、金沢出身の音楽家中田ヤスタカさんが手掛けた「新時代」に乗せて音楽花火が壮大に打ち上げられ、新たな時代に向けた第一歩を印象づけた。

  ●金沢ケーブル生中継

 大会の模様は金沢ケーブルが北國新聞ニュース・プラス(地デジ9ch)で生中継した。

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