「打ち水」効果絶大、路面温度が13度も低下 尼崎で小学生ら70人が体験、たまった雨水活用

水鉄砲やひしゃくで打ち水をする参加者=尼崎市長洲中通1

 酷暑が続く中、地面に水をまいて涼をとる「打ち水」の体験イベントが28日、兵庫県尼崎市長洲中通1の小田南生涯学習プラザで開かれた。市内の小学生ら約70人が集まり、ミニ縁日を楽しんだ後、水鉄砲やひしゃくを使って水をまいた。(中川 恵)

 あまがさき環境オープンカレッジ実行委員会と市の主催。環境に配慮しながら気温を下げようと、二十四節気の「大暑」(23日)から「処暑」(8月23日)までを「打ち水強化月間」として取り組む。打ち水には、市内の生涯学習プラザに設けた貯留タンクにたまった雨水を消毒して使う。

 午後4時、夕方の太陽が照りつける中、子どもたちはひしゃくに雨水をすくい、勢いよく路上にまいた。打ち水をする前は52.6度だったアスファルトの表面温度は39.6度と13度も下がった。難波の梅小5年女児(11)は「ちょっと涼しくなった。地球温暖化を防ぐため、使っていない部屋のクーラーをつけっぱなしにしない」と話した。

 「打ち水大作戦inあまがさき2023」は31日午後4~5時=大庄北▽8月2日午後2~5時=武庫西▽同5日午後4~5時=中央北▽同7日午後2~5時=園田東▽同9日午後2~5時=立花南-の各生涯学習プラザで開く。打ち水は午後4時からで、それまではミニ縁日やエコ工作などの催しがある(会場で異なる)。申し込み不要。先着で50人程度。実行委TEL06.6421.0544

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