ダリヤ園への道、開通 1年ぶり、8月開園前にアクセス道戻る

約1年ぶりに開通した川西ダリヤ園のアクセス道。奥がダリヤ園、手前が決壊した鏡沼=川西町上小松

 昨年8月の豪雨で橋が崩落するなどし通行止めとなっていた川西町上小松の川西ダリヤ園への主要アクセス道が29日、災害復旧工事を終え、およそ1年ぶりに開通した。8月1日のダリヤ園オープンを前に、同町のシンボル的な観光地へのルートがようやく戻った。

 アクセス道は町道で、今回復旧工事を行ったのは豪雨で決壊した農業用ため池「鏡沼」の南西側部分。昨年8月3日の豪雨で、橋は橋台が大量の雨水に洗掘されるなどして崩落したとみられる。工事は、橋の構造を四角い筒型のボックスカルバート橋として強靱化(きょうじんか)を図った。道路のり面の復旧も行った。

 同園では3日後に迫ったオープンを前に従業員らが摘花、摘芽などの作業に取り組んでいた。同園は災害後の昨年9月に再開したが幅が狭い道を迂回(うかい)する必要があった。同園ダリア栽培主任の神野昭彦さん(47)は「大型車も安全に通行でき、オープンに間に合ってほっとしたの一言。災害を乗り越え、いつも通りにお迎えしたい」と話した。

 アクセス道に隣接する鏡沼は、町の委託を受け県が復旧を進めており、本年度は放流路の工事などを行っている。

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