縄文の暮らし、親子で体験/白神山地 世界遺産30周年記念

真剣な表情で縄文ポシェットを編む参加者の児童

 白神山地世界自然遺産登録30周年を記念し、青森県は29日、深浦町のアオーネ白神十二湖で、親子で縄文時代の生活を体験する「縄文キャンプ」を2日間の日程で始めた。県内外の親子連れ11組34人が、さまざまな体験を通して縄文時代に思いをはせながら、夏休みの思い出づくりをしている。

 オリエンテーションで県自然保護課の辻健一郎総括主幹は「白神山地をより良い状態で次の世代に引き継ぎたい。縄文時代の人が白神とどう関わっていたか考えながら、楽しんでください」とあいさつ。

 初日は、三内丸山遺跡(青森市)で活動するボランティア団体・三内丸山応援隊の指導で木の皮で編む「縄文ポシェット」作りを体験。夢中になってポシェットを編み上げた青森市の堤小学校2年生・織田晃輔(こうすけ)君(7)は「ちょっと難しかったけど楽しい。自分も縄文人になったみたい」と笑顔を見せた。

 イワナ取り体験では、子どもたちが、ビニールプールで泳ぐ魚を網ですくったり、手でつかんだりして、はしゃいでいた。アウトドアショップ「グリーンハウス」のスタッフは、ランタン作りやテントの組み立て方を指導した。

 「縄文キャンプ」は西目屋村のアクアグリーンビレッジANMONでも9月16、17日に開催予定。

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