「土用の丑の日」大忙し 県内ウナギ料理店

ウナギをたれにつけて焼くと、香ばしい匂いが広がった=山形市七日町3丁目

 「土用の丑(うし)の日」の30日、県内のウナギ料理店は早朝からウナギの調理に追われ、多くの客にうな重やかば焼きを提供した。

 山形市七日町3丁目の染太(佐藤憲一社長)は午前4時ごろからウナギをさばき、素焼きして蒸した。同11時の開店に合わせ、たれをつけて焼くと、調理場に香ばしい匂いが広がった。仕入れ値は高騰しているが価格は据え置き、3400円のうな重が人気という。佐藤社長(67)は「日曜日のため、家庭用の注文が多い。夏のスタミナ源のウナギを食べ、栄養を取ってほしい」と話した。

 持ち帰りを含め320人前を用意した。来店客も多く、旅行で訪れた川崎市の会社員越智明彦さん(31)は「ウナギがふっくらしていておいしく、元気が出た。8月を乗り切れそう」と笑顔を見せた。

ウナギをたれにつけて焼くと、香ばしい匂いが広がった=山形市七日町3丁目
ウナギをたれにつけて焼くと、香ばしい匂いが広がった=山形市七日町3丁目

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