猛暑に負けずウナギに列 「土用の丑」の近江町

ウナギを買い求める人でにぎわう場内=金沢市の近江町市場

 「土用の丑(うし)の日」の30日、石川県内のスーパーや鮮魚店は、ウナギのかば焼きを買い求める人でにぎわった。金沢市の近江町市場では連日の猛暑による疲れを吹き飛ばそうと、常連客が長い列を作った。

 大口水産では店頭でウナギを焼き上げており、市場に香ばしいにおいが漂った。価格は稚魚の減少などで高止まりしており、前年とほぼ変わらず、4千円前後の品がよく買われたという。荒木優専務は「食べて暑さを乗り切って」と話した。杉本水産でも店頭に並べたウナギが次々と売れた。

 県内は30日も厳しい暑さが続き、輪島はこの夏一番の最高気温36.2度を観測した。七尾と小松は35.2度、金沢は35.0度まで上がった。七尾は5日連続の猛暑日となった。

  ●熱中症で男性重症

 県内各消防によると、金沢市内で草刈りをしていた80代男性が倒れているのを家族が見つけ、救急搬送された。重症とみられる。30日は7市町の計12人が熱中症の疑いで病院に運ばれた。白山市の高齢女性が中等症、そのほかは軽症の見込み。

 金沢地方気象台によると31日は晴れ、加賀では湿った空気や上空の気圧の谷の影響で、昼過ぎから雨が降る所もある見込み。最高気温は金沢34度、輪島33度と予想している。

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