ロマノ離脱のブルージェイズ カージナルスの剛腕ヒックスを獲得

守護神ジョーダン・ロマノが腰痛で故障者リスト入りしたブルージェイズが補強に動いた。日本時間7月31日、「ESPN」のジェフ・パッサン記者が伝えたところによると、ブルージェイズはカージナルスとの2対1のトレードで剛腕ジョーダン・ヒックスを獲得。ヒックスはカージナルスと契約延長交渉を行っていることが報じられていたが、その交渉が不調に終わり、結局トレードされることになった。ブルージェイズはヒックスの対価としてセム・ロバース、アダム・クロフェンスタインの2投手を放出している。

ブルージェイズは今季リーグ最多タイの28セーブを挙げているロマノが故障者リスト入り。チーム内に代役クローザーを務められそうな投手が見当たらず、ロマノの穴を埋める補強が急務となっていた。メジャー屈指の剛腕として知られるヒックスは現在26歳で、今季はここまで40試合に登板して41回2/3を投げ、1勝6敗8セーブ、6ホールド、防御率3.67、59奪三振を記録。シーズン序盤は安定感を欠いたが、直近26登板に限れば防御率1.88をマークしており、6月後半からクローザーを任せられていた。今季終了後にFAを控える「レンタル選手」だが、ロマノの代役としてクローザーを担うことになりそうだ。

カージナルスが獲得したのは「MLBパイプライン」が公開しているブルージェイズのプロスペクト・ランキングで7位のロバースと同ランキング圏外のクロフェンスタインの2人。現在21歳のロバースはオランダ出身の右腕で、今季はフューチャーズ・ゲームにも選出され、AA級で18試合に先発して3勝5敗、防御率4.06をマーク。一方のクロフェンスタインは現在22歳の右腕で、ロバースと同じAA級で17試合に先発し、5勝5敗、防御率3.24を記録している。

ロマノの代役が欲しかったブルージェイズと、来季以降に向けて投手を補強したかったカージナルスの思惑が一致したトレードと言えそうだ。

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