ことし6月に13歳で息を引き取った南陽市のフラワー長井線宮内駅のうさぎ駅長「もっちぃ」のお別れ会が30日、同駅で営まれ、全国から集まった約100人のファンが、しのんだ。
祈祷(きとう)の後、もっちぃと6年間を過ごした同駅員宍戸優花里さん(28)=米沢市=らが「『もっちぃと会えますか』という電話もなくなり、寂しい気持ちでいっぱい」などとお別れの言葉を述べた。キーホルダーやぬいぐるみを手にしたファンは目を潤ませ、冥福を祈った。
同線を運営する山形鉄道は駅舎南側に、もっちぃと、きょうだいの「ぴーたー」「てん」の3匹の遺骨を埋葬したお墓を設置した。長女とともに駆け付けた京都府木津川市、主婦片山明美さん(64)は、もっちぃと最後に会ったのは新型コロナウイルス禍前だったとし「かわいらしい様子が思い出される」と話した。
同社は同日、もっちぃのイラストが入ったヘッドマーク列車を巡行した。