ビッグモーター街路樹問題 兵庫県が3店舗に聞き取り調査へ 除草剤使用の有無など認識を確認

ビッグモーター宝塚インター店と、切られた街路樹=27日午後、宝塚市安倉中1

 中古車販売大手ビッグモーター(東京)の店舗前にある街路樹が各地で枯れるなどしている問題で、兵庫県は31日、県管理の道路沿いにある8店舗のうち、街路樹の消失が確認された3店舗に対し、一両日中に聞き取り調査を実施すると明らかにした。除草剤の使用の有無などのほか、会社としての認識も尋ね、1週間程度での回答を求めるという。3店舗前で1カ月以内をめどに土壌調査も行う方針。

 県は27、28日に県管理道路沿いの8店舗の現地調査を実施。その結果、加古川店(加古川市)と伊丹北店(川西市)、宝塚インター店(宝塚市)で街路樹がなくなったり、立ち枯れしたりしていたことが分かった。

 県によると2020年4月~23年7月の間に、加古川店前では高さ約1.5メートルのムクゲ1本が、伊丹北店前では高さ約0.5メートルのヒラドツツジ1株が消失。宝塚インター店前では、18年に高さ約5メートルのクスノキ6本の立ち枯れが確認され、県宝塚土木事務所が伐採していた。

 3店舗への聞き取り調査では、現地の県土木事務所が、除草剤の使用の有無や方法▽会社としての認識▽原状回復の意思があるかどうか-などを尋ねる。県道路保全課は「被害届を出すかどうかなど今後の方針は、店舗側の対応や国などの動きと合わせて検討したい」としている。

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