エミネム、米ラスベガスのタイトルマッチでテレンス・クロフォードの付添人を務める

現地時間2023年7月29日に米ラスベガスで行われたウェルター級タイトルマッチで、エミネムがテレンス・クロフォードの付添人を務めた。

エロール・スペンス・ジュニアとの試合開始前、満員のT-モバイル・アリーナにエミネムの『8マイル』のヒット曲「ルーズ・ユアセルフ」が響き渡る中、クロフォードはラップ界のスーパースターと一緒にリングに向かった。

究極のハイプ・マンとしてクロフォードをサポートしたエミネムは、「ラスベガス、誰もが認める次期ウェルター級世界王者、テレンス・“バド”・ファッキン・クロフォードのために騒げ!」と、沸き上がる観衆に向かって叫んだ。彼が予想したとおり、39戦無敗の戦績で試合に臨んだクロフォードは、第9ラウンドにテクニカル・ノックアウトで勝利した。

クロフォードは、試合の数日前にインスタグラムに投稿した動画で、土曜日の試合でリングまでの付添人を務めてほしい人物について、「エミネムが付き添ってくれたらドープだな」と願望を吐露していた。するとエミネム本人がコメント欄に、「これはクレイジーすぎる!あんたは今、俺が一番好きなボクサーの一人だ!」と書き込んだ。

勝利のあと、クロフォードは米Showtimeの取材に対し、スリム・シェイディをハイプ・マンとして起用できた経緯について、DMを送っただけだったことを明かした。彼は米ローリング・ストーンに対し、「干し草の山に石を投げたら、彼から返事が来た。来てくれないかと伝えたら、“行く行く。あんたは俺が一番好きなファイターの一人だ”って言ってくれた。俺を応援してくれていることがわかったし、自分がボクシング界でどのレベルにいるのかを示している」と語った。

エミネムが大規模なイベントにサプライズ出演するのは、ここ数週間で2度目となる。7月15日には、ラッパーの地元である米デトロイトのフォード・フィールドで行われたエド・シーランの公演で一緒に2曲歌った。

© 株式会社阪神コンテンツリンク