【中国】テレ東、中国で独自キャラIPビジネス展開[媒体]

テレビ東京は7月31日、中国で今秋をめどに独自のキャラクター「刀姫」(仮)の展開を始めると発表した。まず短文投稿サイトの微博(ウェイボ)の公式アカウント開設などを通じて認知度を高め、ゲーム開発やアニメ化も視野に入れる。キャラクター発のIP(知的財産)戦略による収益拡大を目指す。

刀姫は、海外でも高い人気を持つ「日本の名刀」や「世界の名剣」などをモチーフにしたキャラクターで、アニメ脚本家の高山カツヒコ氏らが原案をつくった。

中国での展開はテレ東の全額出資子会社、杭州都之漫文化創意が中心となって手がける。「Z世代」と呼ばれる若者をターゲットにキャラクターと世界観の認知度を高め、ウェブコミックやスマートフォン向けゲームなどにキャラを展開していく考え。その後は東南アジア市場にも拡大してアニメ化や商品化を目指す。

テレ東は放送、配信、アニメの3本柱による相乗効果を創出することでコンテンツ価値を最大化する戦略を進めている。従来は人気漫画などをアニメ化してからゲームなどに展開する方法が一般的だったが、今回はまず独自のIPキャラクターを育て、ゲーム開発やアニメ化に発展させる方法をとることで「中国市場でのヒットにつながり、大きなビジネスチャンスに発展する」と見込んでいる。

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