福井県の女子児童わいせつ、59歳教諭が無罪主張 福井地裁で初公判

 勤務する福井県坂井市の小学校内で女子児童にわいせつな行為をしたとして、強制わいせつの罪に問われた同校教諭の被告(59)=福井市=の初公判が7月31日、福井地裁(德井隆一裁判官)であった。被告は「そのようなことをしたことはありません」と起訴内容を否認し、無罪を主張した。

 起訴状によると、1月10日ごろから5月12日までの間に、坂井市の小学校内で女子児童に対し、服の上から体を触るわいせつな行為をしたとされる。

 検察側は冒頭陳述で、被告は理科室で授業中に女子児童の体を触り、別の日に理科室で後片付けをしていて1人になった同じ女子児童の体を触ったと指摘。5月に被害相談を受けた学校が緊急アンケートを行い、女子児童計11人から同様の被害の訴えがあったとした。

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 また検察側は、被告は2008年と16年に当時赴任していた小学校で児童への不適切な身体接触があったとして、教育委員会から調査を受けていたと述べた。

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 公判を傍聴した起訴事件の被害女児の父親は「正々堂々と否認するとは思わなかった」と怒りをあらわにし、「教師なら罪を認めて、罰を受けてほしい」と話した。

 被告は7月7日、別の女子児童にもわいせつ行為をしたとして、強制わいせつ容疑で再逮捕された。

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