マリナーズが守護神シーウォルドを放出 Dバックスとのトレード

日本時間8月1日、プレーオフ進出の可能性を十分に残しているマリナーズがクローザーのポール・シーウォルドをダイヤモンドバックスへ放出するトレードを成立させた。対価として獲得したのはメジャー5年目のジョシュ・ロハス、7月にデビューしたばかりのドミニク・キャンゾーン、今年のフューチャーズ・ゲームに出場し、すでにマイナーAAA級まで到達しているライアン・ブリスの3選手。マリナーズのジェリー・ディポート編成本部長は来季以降の戦いを見据え、あと1年半保有できるクローザーとのトレードで3選手を獲得する動きに出た。

現在33歳のシーウォルドは、マリナーズ移籍後にブレイクした救援右腕。2021年に62試合で10勝3敗11セーブ、16ホールド、防御率3.06の活躍を見せると、昨季は自己最多の65試合に登板して5勝4敗20セーブ、8ホールド、防御率2.67と成績を向上させ、今季もここまで45試合で3勝1敗21セーブ、防御率2.93と安定したパフォーマンスを見せている。FAになるのは来季終了後だが、マリナーズはシーウォルドの価値が高いうちに放出することを決断。クローザーを固定できず、ミゲル・カストロ、ケビン・ギンケル、スコット・マクガフ、アンドリュー・チェイフィンらを使い分けていたダイヤモンドバックスにとっては、待望のクローザー獲得ということになる。

ロハスはメジャー5年目の29歳の内野手で、2021年に自己最多の139試合に出場して11本塁打を放ち、昨季は自己最多の23盗塁をマーク。今季はここまで59試合に出場して打率.228、0本塁打、26打点、6盗塁、OPS.588とやや精彩を欠いており、新天地で心機一転といきたいところだ。

キャンゾーンは7月にデビューしたばかりの26歳の外野手で、ここまで15試合に出場して打率.237、1本塁打、8打点、OPS.661を記録。今季マイナーAAA級では71試合で打率.354、16本塁打、71打点、OPS1.065の好成績を残している。

ブリスは2021年ドラフト2巡目(全体42位)でダイヤモンドバックスに入団した23歳の内野手で、今季はマイナーAA級とAAA級で合計81試合に出場して打率.332、13本塁打、51打点、35盗塁、OPS.947の好成績をマーク。今年のフューチャーズ・ゲームにも選出された。

なお、「MLBパイプライン」が公開している球団別プロスペクト・ランキングでは、キャンゾーンが19位、ブリスが29位の評価を受けていた。

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