子どもの治験募集一斉送信、福岡 通院で1万5000円とメール

福岡県内の小学校に通う保護者へ送信された「感染症予防ワクチン」の治験参加を募るメール

 休校や防犯に関する情報を知らせるメール配信サービスを通じ、福岡県内の小学校のうち約100校の保護者に、通院1回当たり1万5千円程度を支払うなどとし、子どもが対象の「感染症予防ワクチン」の治験参加を募るメールが届いていたことが1日、分かった。

 福岡市教育委員会などによると、配信サービスは「学校安心メール」という名称で、熊本県益城町のIT企業テクノミックスが各校に無償提供している。協賛企業に運営費を出してもらう代わりに広告を配信しており、治験参加の募集メールはその一環とみられる。

 保護者から「学校がメールに関わっているのか」といった問い合わせが相次いでいる。

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