「サンヤレ踊り」ユネスコ認定書 滋賀・草津の保存団体にレプリカ贈呈

ユネスコ無形文化遺産の登録認定書のレプリカを手にする保存団体の関係者ら(草津市役所)

 「近江湖南のサンヤレ踊り」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に民俗芸能「風流踊(ふりゅうおどり)」の一つとして昨年登録されたことを示す認定書の伝達式が、滋賀県草津市役所であった。市内の7保存団体の関係者に認定書のレプリカが贈られた。

 サンヤレ踊りは室町時代に始まったとされ、無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を祈願する。草津市内では矢倉、下笠、片岡、長束、志那、吉田、志那中の7地域に伝承され、毎年5月3日に開催される。

 伝達式では、橋川渉市長が「踊りが世界に認められたのは草津にとって大きな誇り」とあいさつ。7団体でつくる「草津のサンヤレ踊り保存協議会」の長束廣司会長は「祭りを子や孫の代にも伝えるため、地域全体で守っていくことに全力を傾けたい」と意気込みを語った。

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