大雨と猛暑 記録づくめだった7月 関東は暑い晴天が多かった 天候のまとめ

7月の天候まとめ(出展:気象庁HP)

 気象庁は1日(火)、7月の天候まとめを発表した。北日本を中心に暖かい空気に覆われやすかったことや、東・西日本と沖縄・奄美を中心に太平洋高気圧に覆われ晴れた日が多かったため、北・東日本でかなり高くなった。北日本の月平均気温平年差は+2.8℃と、1946年の統計開始以降で7月1位の高温となった。広尾、根室(以上、北海道)、東京など20地点で、月平均気温の高い方からの1位を更新した。

大雨

 梅雨前線や低気圧の影響で、7月上旬は西日本や奄美で、中旬は東日本で線状降水帯が発生し、記録的な大雨となった所があった。中旬は、秋田県など北日本でも記録的な大雨となった所があり、10日には福岡県と大分県に「大雨特別警報」が発表されるなど、各地で河川の氾濫や低地の浸水、土砂災害が発生した。一方、前線や低気圧の影響を受けにくかった北・東・西日本の太平洋側は降水量が少なかった。

猛暑

 上旬は35℃以上の猛暑日地点は、多くても全国で50~60地点前後だったが、16日以降は150地点以上の日が現れ、26日~30日は200地点以上にのぼった。26日は鳩山(埼玉)で39.7℃、東京で37.7℃を観測し、27日には枚方(大阪)で39.8℃と今年7月で最も暑くなった。なお、7月の東京の猛暑日は13日で、7月としては1位の記録となっている。日照時間は北・東日本でかなり多く、宇都宮、静岡など4地点で月間日照時間の多い方からの 1位を更新した。

この先の天候

 最新の1か月予報によると、向こう1か月の気温は全国的に高い見込み。特に、北・東・西日本は8月上旬にかけて気温がかなり高くなりそうだ。北日本は気圧の谷や湿った空気の影響を受ける時期があるため、向こう1か月の降水量は平年並みか多い見通し。

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