「利用されていないエネルギーに興味を」駅前地下街にエコな冷房システム稼働=静岡市

毎日うだるような暑さが続く中、JR静岡駅に直結する地下街では地下水を利用したエコな冷房システムが8月1日から稼働しています。

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JR静岡駅に直結する紺屋町地下街では、1日から地下水を利用した省エネな冷房、「熱交換システム」が稼働しました。

このシステムは、地下街に湧いている水温17℃程度の地下水をポンプでくみ上げ8℃程度に冷やして循環させるというもので、5年前から静岡県が設置しています。通常の冷房は温度の高い外気の熱から冷やしますが、このシステムは外気よりも低い温度の地下水から冷やすため消費電力を30~50%削減することができます。
さらに…。

<植田麻瑚記者>
「一般的な冷房は熱を外に放出するため室外機が熱くなりますが、このシステムは室外機が必要ないため、温暖化の緩和にもつながります。触ってみると、冷蔵庫の中のような冷たさを感じることができます」

無風で無音ながら、結露ができるほど冷えているのがわかります。

<静岡県環境衛生科学研究所 山崎創太技師>
「夏場の電力需要もどんどん増していく情勢にあると思うので、地下水のようなまだ利用されていないエネルギーを広く使っていくような意識や興味を皆さんに持っていただけたらなと思っています」

このシステムは、紺屋町地下街で8月末まで稼働しています。

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