平和と幸せ願い、照らす「ご献灯」 山形・県護国神社

平和や幸せを願い、約260基のちょうちんで参道を照らす「平和のご献灯」が始まった=山形市・県護国神社

 山形市の県護国神社で1日、平和と幸せを願い、ちょうちんの明かりで境内を照らす行事「平和のご献灯」が始まった。

 参道脇や境内入り口のこま犬周辺などにちょうちん約260個を飾った。午後6時ごろ、神事に続き、明かりがともされると、白い光が境内を包み、拝殿前で巫女(みこ)が舞を奉納した。拝殿では山形交響楽団によるアンサンブルコンサートが開かれ、神秘的な雰囲気の中、家族連れなどが美しいハーモニーを堪能した。

 行事は15日の英霊感謝祭を前に、戦没者を慰霊し、安寧な日々に感謝する機会をつくろうと、昨年から企画している。同神社禰宜(ねぎ)の吉村展彦さんは「地域住民などが気軽に参拝に訪れるきっかけになればうれしい」と話した。

 ちょうちんは16日まで飾り、午後6~9時ごろに点灯。関連イベントとして、10日に雅楽・舞楽の奉納やキッチンカーの出店を予定している。

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