首位争いの夏 広島カープ 九里亜蓮 粘投! 菊池弾! 堂林に小園も… DeNAと接戦

8月に入り、地元6連戦の最初の相手は3位のDeNA。このカードは毎回、もつれながらも広島カープが6連勝中です。1日夜も終盤までもつれる展開でした。

首位と1ゲーム差で8月に突入した新井カープ。ベイスターズの先発は、今シーズンのカープ戦防御率0.00の今永。先頭バッターは、3週間ぶりに1番で起用された 菊池涼介 。その初球、打球は低い弾道でそのままスタンドへ! 自身、5本目の先頭打者アーチで、今永から今シーズン17イニング目にして初めて得点を奪います。

地元6連戦の頭を任されたのは、6月30日以来、勝ち星のない 九里亜蓮 。毎回、ランナーを背負いますが、自らの好フィールディングや、九里らしい打たせてとるピッチングでスコアボードにゼロを並べます。

しかし、およそ1か月ぶりの勝利投手の権利がかかった5回。1アウト・2塁のピンチで1番・桑原に同点タイムリーを打たれてしまいます。

粘りたい九里は、ランナーを置いた場面で強力なベイスターズのクリーンアップを迎えますが、キャッチャー・坂倉将吾 が、2塁へ矢のような送球。この日、2つ目の盗塁阻止で九里をサポートします。

さらに6回、2アウト・2塁のピンチで6番・梶原がセンター前へ。ランナーは3塁を蹴りますが、センターの 秋山翔吾 が、ストライク送球でタッチアウト。これぞ、6度のゴールデングラブ賞。堅い守りでベイスターズに勝ち越し点を与えません。

すると、流れはカープへ。坂倉は、ここまで3試合ノーヒットですが、DeNAの3番手・山崎康晃相手には4打数3安打2ホーマーと大当たり。これが相性か、17打席ぶりのヒットが2ベースとなり、チャンスを作ります。

ここで6番スタメンの 堂林翔太 。積極的に初球をとらえるとライトの前へ。「2塁からサクがよく走ってくれた」と坂倉がホームへ還り、再びカープがリードを奪います。

迎えた7回表。1アウト・2塁と九里がピンチを背負うと、ベイスターズはピッチャーの打順で左の楠本を代打に送ります。新井監督は、ここで 栗林良吏 をマウンドヘ。

今シーズンは、2本のタイムリー(被打率5割・4打数2安打)を打たれている天敵でしたが、「それもわかっていたが、得点圏なら栗林と決めていた」と新井監督。しかし、こちらも相性か、うまくセンターへ運ばれ、同点に追いつかれてしまいます。

さらに続くピンチで3番のセ・リーグ首位打者の宮崎、4番・牧に2者連続タイムリーが出て、2点を追う展開となります。

あきらめないカープは、8回ウラ、2アウトから堂林が2本目のヒットで出塁すると、先週末の首位攻防戦で3本のタイムリーと好調・小園海斗 。痛烈な当たりがライトオーバーのタイムリースリーベースとなり、1点差に詰め寄ります。

なおもチャンスに代打の神様・松山竜平 。ここは三振で追いつくことはできず、8月は黒星スタート。引き分けをはさんで3連敗となりました。

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