不審者侵入の対応確認 茨城・水戸赤十字病院で訓練

訓練で刺股の使い方を学ぶ水戸赤十字病院の職員ら=水戸市三の丸

水戸赤十字病院(佐藤宏喜院長)と茨城県警水戸署(青柳信明署長)は2日、水戸市三の丸3丁目の同病院で不審者対応訓練を実施し、参加者が不審者侵入時の初動対応を確認した。

訓練は、事務職員や検査技師、看護師など約30人が参加。刃物を持った不審者が「いつまで待たせるんだ。早く医者連れてこい」など大声を上げながら刃物を振り回す想定で実施した。

職員たちは、不審者役の腰付近に刺股を当てて動きを止めるなど使い方を学び、駆け付けた警察官が不審者役を取り押さえるまでの流れを確認した。また、護身術の訓練も実施した。

同署地域課2課の北川圭課長は、危険な人物が侵入した場合は「すぐに110番し、積極的な声かけで警察が来るまでの時間を稼いでほしい」と呼びかけた。佐藤院長は「実際に起こった場合、いかにすばやく対応するかが非常に大事」と訓練の意義を語った。

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