大手コンビニチェーンのスイーツにも 丹波大納言小豆の種まき始まる 京都・亀岡

播種機(右)で種をまきながら、別のトラクターで排水用の溝を付ける作業=亀岡市河原林町

 京都産丹波大納言小豆の産地、京都府亀岡市河原林町で今年の小豆の種まきが始まった。連日照りつける真夏の太陽の下、冬の収穫に向け、農家らは作業を続けている。

 同町の農事組合法人河原林は、集落単位では府内最大規模の面積で小豆を生産する。粒が大きく皮が薄く、風味がよいのが特徴といい、安定した品質で収穫できるため、大手コンビニチェーンのスイーツなどにも採用されてきた。

 新型コロナウイルスの流行で土産物など小豆需要が減った影響が残り、今年は昨年より5ヘクタール少ない41ヘクタールで育てる。小豆を減らす代わりに、新たに京ブランドの黒豆「新丹波黒」の生産を本格的に実施している。

 雨が少なく土が乾いており、7月29日の作業では、例年より深めに播種(はしゅ)機で種を植え付けた。同時に、湿害対策のための排水用の溝を別のトラクターで掘り進めていた。収穫は11月下旬を予定している。

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