古布使い独創キルト 北茨城で佐藤さん個展 6日まで

古布を使ったキルト作品と作家の佐藤のり子さん=北茨城市大津町

古布を使ったキルト作品を手がける茨城県常陸太田市在住のキルト作家、佐藤のり子さん(73)の個展が、同県北茨城市大津町の県天心記念五浦美術館で開かれている。歌川広重の浮世絵「東海道五十三次」が描かれた手拭いを活用したり、鳥や自然を表現したりした作品など計41点が並ぶ。6日まで。

佐藤さんは約30年前、両親の介護をきっかけに自宅でもできるキルト制作を始めた。江戸-昭和初期のはかまや大漁旗、こいのぼりなどの素材を使って、全て手縫いで仕上げる。コレクターから寄贈されたという東海道五十三次の手拭いを使った作品では、五つの風景を一つのキルトに。縫い目で雨や風向き、川の流れなどを表現した。

佐藤さんは「一枚一枚作り上げてきた作品を、楽しんで見てほしい」と話した。同展は午前9時半から午後5時(最終日は同3時)。入場無料。

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