77歳から20年かけエージシュート千回達成 竹田市の秦さん「挑戦続ける」【大分県】

上田新府会メンバーと記念写真を撮る秦七郎さん(前列中央)=大分市横瀬の大分中央ゴルフクラブ
エージシュート千回達成記念コンペで、元気にプレーする秦七郎さん=大分市今市の大分ななせゴルフ俱楽部

 【竹田】竹田市竹田のアマチュアゴルファー秦七郎さん(96)が、年齢以下のスコアで回るエージシュート千回を達成した。77歳で初めて記録(スコア76)して以来、約20年かけて積み上げた。「今後もどこまでできるか挑戦を続けたい」と話している。

 千回目は5月14日、ホームグラウンドで名誉理事を務める大分ななせゴルフ倶楽部(大分市今市)で。スコアは92だった。

 ゴルフを始めたのは48歳の時。乾シイタケの仕入れの仕事をしていて、同業者から勧められたのがきっかけだった。徐々にのめり込み、多い年は100回以上、コースに出た。

 近年も月に7、8回プレーし、記録を伸ばす。95歳だった昨年10月に3回目のホールインワンを達成するなど腕前は衰えていない。「パーを狙いすぎるのではなくボギーで収めるようにし、90前後のスコアで回ることを目指している」と心構えを話す。

 同倶楽部の安部広秀統括マネジャー(72)は「秦さんはミスが少なく堅実。96歳で年間、約80回プレーできる体の管理も含め、手本となる存在だ」という。

 秦さんにとって、ゴルフは仲間との語らいも魅力。竹田市の城下町の住民らで組織する「上田新府(うわたしんぷ)会」メンバーと2カ月に1回、大分中央ゴルフクラブ(大分市横瀬)でラウンドする。代表世話人の得丸賢二さん(84)は「仲間を温かく見守り、マナーもいい。尊敬すべきプレーヤー」と絶賛する。

 7月上旬に同倶楽部で千回を記念したコンペがあり、県内外から集まった約120人が達成を祝った。秦さんは「ゴルフは心を無にして楽しむことができ、健康づくりや仲間と交流を図れるのも良いところ」と笑顔で語った。

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