真岡の国道294号拡張で大六天王社遷座 新たな社の完成祝う

大六天王社の遷座を祝った神事

 【真岡】東郷の国道294号線の拡幅工事に伴う、大六天王社の遷座の神事がこのほど行われ、東郷区の若色町会の住民らが新たな社の完成を祝った。

 大六天王社はもともと数十メートル北側にあった。今回、300メートルほど西側にあった日月天神社と風宮も併せて遷移した。社を新築し、鳥居や地蔵、石碑などを移した。真岡木綿で作ったのぼり旗も新たに設置した。

 神事では、大前神社の柳田耕太(やなぎたこうた)宮司(73)ら神職がおはらいや祝詞の読み上げを行い、関係者が玉串をささげた。東郷区長の高崎修一(たかさきしゅういち)さん(70)は「無事場所を移すことができ、立派になった。鎮守の象徴として大切にしたい」と喜んだ。

 国道294号の拡張は、長い年月をかけ難儀した事業だけに、県議時代から携わってきた石坂真一(いしざかしんいち)市長や、佐藤勉(さとうつとむ)衆院議員も参列した。石坂市長は「地域の協力のおかげで重要なインフラ整備ができた。神社が地元の守り神となってほしい」と話した。

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