大田原・川沿い彩る10万本のミソハギ 「みそはぎロード」で見頃

巻川沿いを鮮やかに彩るミソハギ=2日正午、大田原市中田原

 栃木県大田原市中田原の巻川沿いにある「みそはぎロード」で、ミソハギが紅紫色のかれんな花を咲かせ、訪れた人に癒やしと安らぎを与えている。

 巻川を憩いの場にしようと、同地区の住民らでつくる「みそはぎ会」が2007年に植栽した。地元中学生らと協力して手入れを続け、上流の上深田橋から一里塚橋まで約260メートルの両岸に、約10万本が咲き誇っている。

 お盆の時期に咲くミソハギは「精霊花(しょうりょうばな)」とも呼ばれ、墓や仏壇に供える盆花として知られる。快晴となった2日は花の香りに誘われたミツバチやチョウが飛び交い、繊細な花が爽やかな風に揺れていた。

 見頃は今月末ごろまで。同会の徳原弘美(とくはらひろみ)代表(77)は「炎天下でもきれいに咲いてくれて、どこかいとおしい気持ち。今年は花付きが良いので、たくさんの人に来てほしい」と話した。

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