前原誠司代表代行が立候補届出 国民代表選、玉木雄一郎代表と一騎打ちに

国民民主党代表選に届け出た玉木氏(左)と前原氏

 国民民主党は3日、任期満了に伴う党代表選(21日告示、9月2日投開票)の立候補を受け付け、玉木雄一郎代表、前原誠司代表代行(衆院京都2区)が届け出て、両氏の一騎打ちが確定した。党の支持率が低迷する中、次期衆院選に向けて、代表選を通じて党の存在感をどれだけ高められるかが問われる。

 届け出に先立ち、玉木氏は国会内で記者会見を開き、「他党との安易な合流に頼らず、国民民主党として大きくしていく」と語り、政策で一致できれば与野党問わず連携、協力する方針を改めて示した。党の支持率アップに向けては、党員・サポーターが党執行部に直接意見を伝えることができる仕組みの創設や党名のあり方の検討などを打ち出した。

 前原氏は届け出後の記者会見で、「政権交代の新たな受け皿が必要だ」と述べ、国政選挙では他の野党と候補者調整をして与党候補と戦う構図をつくるとした。党の支持率を上げる方策として、候補者擁立を加速し、玉木氏のように代表が前面に出るのではなく、他の議員を通じて党の魅力をアピールすると訴えた。

 代表選では自民党や各野党との関係や距離感を中心に論戦が交わされる見込みで、結果は次期衆院選や国会での野党連携に影響を与える可能性がある。

 代表選は党所属国会議員、国政選挙の公認候補予定者、地方議員、党員・サポーターの投票によって争われる。

国民民主党代表選の届け出後、野党協力などについて語る前原氏(国会内)
国民民主党代表選の届け出に先立ち、決意を語る玉木氏(国会内)

© 株式会社京都新聞社