九州~四国の南の海上へ到達後、北上して西日本を直撃のおそれ
東シナ海に動きがゆっくりとなっている台風6号は、4日(金)後半になると東へと向きを変える予想です。その後は南西諸島を通過して週末には九州の南海上へと達する見込みです。気象庁の進路予想では、週明け7日(月)には強い勢力で九州の南海上へと達してやや進路を北寄りへと変える予想となっています。
アメリカ海軍の進路予想も気象庁の傾向と大きくは変わりません。九州の南海上へと達する傾向はそろっています。
ではその先はどう進むのでしょうか。気象庁の進路予想で8日(火)(=5日先)の予報円は大きく拡大しているのは、まだ進路予想にブレ幅が大きいことを反映しています。気象庁や欧米の海外の予報機関の予想データを参考にそのあたりをみていきます。
ヨーロッパやアメリカ予報モデルでは西日本へ向かう予想が多数
台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行っています。数値予報で計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて、進路を確率的に予想するものです。その予想のばらつきが大きいほど予報円が大きくなります。
アメリカ海洋大気庁の10日先(240時間先)までの数値予報モデルの結果です。九州の南海上まではわりとそろっています。その後、北上する予想についてはバラツキはかなり大きくなっていますが西日本付近を北上させる予想が多くなっています。
ヨーロッパ中期予報センターの10日先(240時間先)までのアンサンブル予想結果です。沖縄付近を通過後、九州の南海上に達するまではラインのバラツキは小さいことがわかります。その後は西日本を中心にまだバラツキは大きいですが北上する傾向が多くなっています。
各国の予報を比較すると、台風はこのあと東へと進み南西諸島を通過したあと、来週になると北寄りへと進路を変える傾向でそろってきました。西日本のどのあたりを進むかはまだバラツキはありますが影響を受ける可能性が出てきそうです。今後の台風情報に注意してください。
一方で、猛暑続きだったがあります。