【ベトナム】中国アルミ合金大手、ゲアン省に240億円投資[鉄鋼]

中国のアルミニウム合金大手、山東創新金属科技(山東省)は1日、ベトナム北中部ゲアン省での工場建設について投資認可を取得した。同社の海外進出は初めてで、1億6,500万米ドル(約236億円)を投じて電子機器向けのアルミ合金を生産する。ハノイタイムズなどが報じた。

工場は現地法人イノベーション・プレシジョン・ベトナムがVSIPゲアン工業団地に建設し、2024年10月の稼働を目指す。敷地面積は11.78ヘクタール。約1,500人を雇用し、ゲアン省で集積が進む電子機器の関連メーカーにアルミ合金を供給する予定だ。生産能力は年10万トンを見込む。

山東創新は07年設立で、中国の華為技術(ファーウェイ)や小米科技(シャオミ)、米アップル、マイクロソフト、韓国のサムスン電子などの携帯電話やノートパソコンなどのケースで使うアルミ合金を提供している。ドイツのBMWやメルセデス・ベンツ、米テスラなどの自動車にも同社のアルミ合金が使用されているという。

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