【マレーシア】プロトン7月販売、16%増の1.3万台[車両]

プロトンが設立40周年を記念して5月に正式に発売した新エネルギー車(NEV)のSUV「X90」(同社提供)

マレーシアの国民車メーカー、プロトン・ホールディングスは3日、7月の新車販売台数(輸出分含む)が前年同月比16.1%増の1万3,326台だったと発表した。

プロトンは、7月の業界全体の新車販売台数は前年同月比29.9%増の6万4,864台と推定。これに基づく同社の7月の市場シェアは20.5%と推定している。

車種別販売台数は、小型セダン「サガ」が5,926台で最多。以下、スポーツタイプ多目的車(SUV)「X50」が2,630台、セダン「ペルソナ」が1,953台で続いた。プロトン設立40周年を記念して5月に正式に発売した同社初の新エネルギー車(NEV)となるSUV「X90」の販売台数は886台で、SUV「X70」(881台)、小型ハッチバック「アイリス」(676台)、多目的車(MPV)「イグゾラ」(374台)を上回った。

1~7月の累計販売台数は前年同期比26.6%増の9万647台だった。2012年以来、最速で9万台を突破した。車種別では、サガが3万9,251台と最も多く、X50が2万192台、ペルソナが1万4,533台で続いた。

プロトンのロスラン・アブドラ副最高経営責任者(CEO)は、「政府が支援策として実施した売上税減免措置の終了後も新車販売は落ち込むことなく、力強い伸びを維持している」と指摘。X90が発売からわずか3カ月で国内のDセグメントのSUV市場でトップシェアを獲得したことや、年内に電気自動車(EV)の発売を予定していることに言及し、通年の販売目標の達成に自信を示した。

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