シロエビ殻有効活用 新湊・みなとキッチン 海産物の廃棄減少へ取り組み

 射水市八幡町の新湊漁港近くに昨年整備されたシェアキッチン「みなとキッチン」で、未利用魚や魚の加工時に廃棄される部位などを有効活用する取り組みが始まった。シロエビの加工過程で出る殻をだしに使ったそうめんを6日から提供する。商品開発を続ける予定で、食材の無駄を減らしていく。

 活動するのはみなとキッチンと同町の水産仲卸業「孫七・川田水産」、北陸の食材を使ったメニュー開発に力を注ぐ塩ラーメン専門店「麺‘sじむり」。昨年末から、海産物の廃棄を減らすために話し合いを進めてきた。

 今回、高岡市の人気製麺所「シクヤ製麺」の麺を使い、シロエビの甘さと味わいを引き立てるため、醤油や塩などを使用したシンプルなだしをつくった。販売は8月30日まで。

 みなとキッチンのマネジャー大坪史弥さんは「新湊の海産物の可能性を最大限生かせるような活動を続けたい」と話した。

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