●トマトに散水
3日、全国で最も高い39.0度を記録した小松市内では、農家が野菜を高温から守る作業に追われた。特産のトマトを栽培する同市向本折町の神田農園では、本来は冬に使用するビニールハウス用の融雪装置を稼働。トマトを高温から守るための散水設備として使用し、ハウス内の気温を下げた。
融雪装置は、ハウス間に設置された穴の空いた管から水をまく仕組み。これに加え、遮光ネットを二重に張ったり、側面のビニールを一部取り外して風通しを良くしたりし、気温上昇を抑えた。
同農園の神田誠さん(42)は「人が暑いと感じる環境でトマトは生きられない」と指摘。高すぎる気温は品質や収量に影響するとし、今後も対策を講じるとした。
●屋外プール利用減
一方、同市内にある「末広屋外幼児プールちゃっぷる」では、猛暑の影響で客足が遠のき、来場者数が例年の夏休みの平日より20人ほど少ない59人にとどまった。地元の認定こども園からはキャンセルが入った。
木場潟カヌー競技場では、強化合宿中のパラカヌー日本代表選手が熱中症対策を徹底して練習に励んだ。