愛犬の命を危険に晒す『飼い主の行動』3つ！やってしまいがちなNG行為に注意して

1.食べ物を与えすぎる

食欲旺盛でたくさん食べたがる犬は多いですよね。ご飯もオヤツもとっても美味しそうに食べる愛犬を見ると、せがまれるままについ必要量以上に食べ物を与えてしまうことはありませんか？

犬も人間同様「肥満は万病の元」。肥満は命を落としかねない病気を発症するリスクが高くなるので、太らせてしまわないように注意しましょう。

まず肥満の犬は病気にならなかったとしても、肥満でない犬と比べると寿命が短くなるという研究結果が出ています。更に糖尿病や膵炎など、死に至る可能性がある病気を発症するリスクが高くなってしまうのです。

人間と同じく犬もダイエットするのは大変です。急にご飯の量や内容が変わることで、ストレスを感じてしまう犬もいるかもしれません。太ってから減量するのではなく、太らせてしまわないよう食べ物の与えすぎに注意しましょう。

また食べ物を与える量も注意したいところですが、与える内容にも注意しましょう。愛犬は飼い主さんが食べている物を何でも一緒に食べたがるかもしれません。

しかし犬が食べることが出来る食材であったとしても、人間用に加工されているものや調理したもを与えることは止めましょう。犬にとって塩分や脂質、糖質が多すぎるので危険な食べ物になってしまいます。

犬が絶対に食べてはいけないものとして有名なのが、玉ねぎやチョコレートですよね。そういった物は意識的に「絶対に愛犬が届かない場所」に置いている飼い主さんが多いと思います。

しかし犬が中毒を引き起こしてしまう可能性がある物はそれらだけではなく、日常的に何気なく使用している物であっても、危険な物がいくつかあります。

中毒症状にも様々なものがありますが、重篤化してしまうともちろん命の危険があります。犬にとって危険なものを把握して、絶対に届かない場所に置くように心がけましょう。

これらは全て犬が誤って口にすると中毒を起こす危険性のある物です。紹介しきれない物もまだ他にありますが、飼い主さんが日常何気なく使用している物が多いかと思います。

特に家の中の誤食で多いのが、飼い主さんがいつも飲んでいる薬を愛犬がうっかり飲み込んでしまうということ。毎日飲むお薬がある飼い主さんは特に気をつけたいですね。

食べ物では玉ねぎやチョコレート以外にもキシリトール、ブドウ類、ネギ類、コーヒー、ココア、アボカドなどです。買い物帰りなどにうっかり愛犬の近くに置いてしまわないよう注意しましょう。

愛犬と一緒にドライブを楽しんでいる、また動物病院に行く時には必ず車で連れて行っている、という飼い主さんもいらっしゃいますよね。

愛犬と一緒にドライブする時も安全に配慮した乗せ方をしないと、最悪の場合には命を危険に晒すことになってしまいます。

車内で愛犬を自由に過ごさるだけでも危険な行為。飼い主さんが予測できなかった愛犬の動きが、ハンドル操作の妨げになってしまい大きな事故に繋がってしまう危険性も。

また、やむを得ず急ブレーキをかけた時に愛犬を自由に過ごさせている場合、愛犬の体はフロントガラスまで飛んでいき、大怪我や命を落としてしまう危険性もありますよね。開いている窓から飛び出してしまう可能性もゼロではありません。

愛犬と一緒に車に乗る時の一般的な安全策は、クレートやキャリーに入ってもらうこと。愛犬にクレートやキャリーに入ってもらい、後部座席の足元に置いておくと安定性が高くなります。

クレートやキャリーを座席に乗せるのであれば、後部座席に乗せてシートベルトでしっかり固定して落ちないように安定させましょう。

車での事故は愛犬や飼い主さんだけが辛い思いをするでけでなく、周囲の方たちも巻き込んでしまう危険性が高いので十分に注意しましょう。

食べ物を与えすぎることや、車内で自由に過ごさせることは「愛犬が喜ぶから」という理由でやってしまう行為かもしれませんね。しかし良かれと思ってやっていることが、愛犬の命を危険に晒してしまう行為になってしまうのです。

慣れるまでは大変かもしれませんが、食べ物を与えすぎている方は少しづつ減らしていく、また車内で自由に過ごさせてい方は、キャリーやクレートに慣れてもらう工夫をしていきましょう。

またお家の中は、愛犬がいつでも安全に過ごせる環境を整えておきましょう。

(獣医師監修：平松育子)