【台風情報】台風6号 来週 西日本に接近・上陸のおそれ 気象庁&海外予報の傾向そろう 強い勢力で北上へ 気象庁も注意呼びかけ  

東へ進んだあと来週北上へ 西日本直撃のおそれ

大型で強い台風6号は、東へと向きを変えています。南西諸島を通過したあと、週明けになると九州の南海上で進路を北へと変える予想です。

気象庁の最新進路予想では、9日(水)には強い勢力で九州のすぐ東の海上を中心とする予報円に達する予想です。

数日前までは気象庁とアメリカやヨーロッパなど海外の予報モデルでは、進路予想の傾向に違いがありましたが、4日時点で進路の大まかな傾向はそろってきました。

アメリカ海軍の進路予想です。気象庁の進路予想と大きくは変わりません。九州の南海上へと達したあとに北上する予想です。

ヨーロッパやアメリカモデルも西日本に向かって北上へ

台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行っています。数値予報で計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて、進路を確率的に予想するものです。その予想のばらつきが大きいほど予報円が大きくなります。

ヨーロッパ中期予報センターのアンサンブル予想結果です。九州の南海上に達するまではラインのバラツキは小さく、その後、西日本を中心にまだバラツキは大きいですが北上する傾向が多くなっています。

数日前までヨーロッパモデルでは東日本方面へ進む傾向が強く出ていましたが、最新の予想では西日本へ北上する予想が多くなりました。

を見ても、西日本方面が確率が高い分布となっています。

アメリカ海洋大気庁の10日先(240時間先)までの数値予報モデルの結果です。九州の南海上まではわりとそろっています。その後に北上する予想についてもバラツキは大きくなっていますが、西日本付近へ向かって北上する予想が多くなっています。

来週は西日本でも台風の影響を受ける可能性が高くなってきています。気象庁は4日午後、国土交通省と共同で台風に関する注意を呼びかけを行いましたが、夏休み時期で旅行の計画をしている人も多いとみられることから「スケジュールには余裕をもって柔軟な計画変更なども必要に応じて検討を」と呼びかけました。最新の台風情報にご留意ください。

一方、連日続いている「猛烈な暑さ」は、35℃以上の猛暑日の地点は少なくなりそうです。

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