デンベレとシャビの面談内容が判明。求めていたのは「健全な環境」

写真:シャビ監督との会話の内容が明らかになったデンベレ ©Getty Images

アメリカで開催されたミランとのプレシーズンマッチの後、バルセロナのシャビ監督が「彼はチームを去りたいと言っている。我々はフランスからのオファーに対抗することはできない」と明言したことで、バルセロナからパリ・サンジェルマンへの移籍が確実となったフランス代表FWウスマン・デンベレ。

シャビ監督はデンベレから直接、移籍を望む旨を伝えられたそうだが、その時に両者が話し合った内容について、スペイン『アス』紙電子版が伝えている。

『アス』紙電子版によると、デンベレはシャビに対して「自分はここ(バルセロナ)に残ってタイトルを獲得したい」と伝えたという。しかし「ただし、健全な環境であれば」という条件を提示したそうだ。

シャビはミラン戦後にカタルーニャの報道局『TV3』のインタビューに応じ、「ウスマンからの希望は伝えられたが、(健全に環境についての)具体的な言及はなかった」としており、デンベレが何を要求していたのかは分からないという。

ただ、ロッカールームでチームメートたちに移籍希望を伝えた時には「いつも自分にクソを投げつけてくる人間がいるし、クビを切られるのを待っているやつもいる」と告げたそうで、デンベレのことを敵視する人間がクラブ内にいることを示唆したようだ。

また、シャビ監督に対しては「常に勝者だったし、誰もが僕のことを『終わった選手』とみなしていたキャリア最悪の瞬間も、僕を見捨てずに支えてくれた」と感謝の言葉を伝えたようだ。

いずれにしても「健全な環境なら残留したい」というデンベレの主張はシャビ監督を納得させるものではなかったため、指揮官は失望し、デンベレを引き留めることを諦めたという。

2023-24シーズン開幕まで2週間に迫ったタイミングで移籍を希望し始めたデンベレに対し、これ以上余計な賃金を支払いたくないバルセロナは報酬の受け取り辞退をデンベレに求めたようだが、デンベレ本人、代理人ともにこの申し出を拒否しているそうで、移籍決定までにもうひと悶着ありそうだ。

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