真っ赤な角形に笑顔 入善高生、研究栽培の西瓜を入刀

七夕まつり会場で入刀した角形西瓜を披露する生徒=入善町入膳

 入善町特産の入善ジャンボ西瓜(すいか)振興につながる研究栽培に取り組む入善高農業科の生徒は4日、同日開幕した入善ふるさと七夕まつり会場で、試験的に作った角形西瓜を披露した。来場者の前で入刀し、真っ赤な四角い断面に生徒は「立派に育ってうれしい」と笑顔を見せた。

 町の支援を受けて進める研究栽培「NEW農チャレンジ事業」で、今年は話題づくりを狙って角形栽培に挑んだ。同校上田農場で6月下旬、3個に3通りの型枠をはめ、7月下旬に収穫した。

 2個は型枠の強度が足りず失敗したものの、丈夫な鉄とポリカーボネート樹脂を組み合わせた枠の果実は見事に、ほぼ角形となった。若干ひびが入っていたため冷凍保存、町営中央駐車場で開かれた七夕まつり会場で観賞用として展示した。研究栽培で作った通常の西瓜を振る舞い、試食アンケートを行った。

 入善高は来年度、型枠の強度や形状をさらに工夫するなどし、角形栽培に再チャレンジする。

© 株式会社北國新聞社