「3連覇時に似ている」広島カープ “代打の切り札” 松山竜平(37)「楽しくないと結果もついてこない」

セ・リーグ首位を争う広島カープに今、欠かせないベテランのインタビューです。

広島カープ 松山竜平 選手
「(チームの雰囲気は)すごくいいですね、本当に。3連覇したときぐらいの雰囲気があります。みんな、楽しそうに野球をやっています」

阪神と首位を争う、熱い戦いでセ・リーグを盛り上げている広島カープ。プロ16年目、チーム最年長の 松山竜平 は、現在のチームに確かな手応えを感じています。

松山竜平 選手
「負けていても、誰かランナーが出たりしたら盛り上がるし、ピッチャーが抑えたら盛り上がるし、そういうのがすごく出ていますよね。仕事とはいえ、やっぱり好きなことをやっているので、楽しくやらないと、たぶん、そういう結果とかそういうのもついてこないと思うので、今の雰囲気っていうのはすごくいいと思います」

今シーズンは、ここまで(7月31日時点)50試合に出場。得点圏打率は3割を超え、代打では4割に迫る打率を記録。頼れる一打でチームに貢献しています。

松山竜平 選手
「構えから力が入っていたら、いいパフォーマンスができないと思うので、そこはもうリラックスして構えるっていうことは大事にしています。やっぱり悔いを残したくないですからね。1打席しかないとはいえ、その1打席をいかに自分のパッティングができるか考えているので」

「ぼくだけじゃなくて、やっぱり周りがそういう雰囲気にさせるっていうのもあるし、周りの雰囲気のよさがぼくをけっこう燃えさせてくれるというか、信頼されているなって思わせてくれるっていう。そういうので、固くならずに行けるっていうか、楽に自分のバッティングができるっていうのはあります」

そんな松山竜平が大切にしている時間があります。それが、試合前の打撃練習―。この時間で自身の状態と向き合っています。

松山竜平 選手
「ずっといい状態が続くわけじゃないので、いろいろ試しながら試しながらやっていく中で、きょうはこれ、こういうフォームとかトップの位置とか、そういうのを日々、探しながらやっています。やっぱり、その日によって体の状態も違いますし、そこでなんとかバットがスムーズに出るフォームだったり、動きだったりを探しながらやっています。若いころはそういうのは全然なかったんですけど、年を重ねていくうちにこういうことをしていったら変わってくるんじゃないかと思って、やっていったら、けっこういい結果がついてきて、今はここまで来れているので」

勝負強いバッティングで好調カープを支える松山竜平。酸いも甘いも知り尽くしたベテランに好調のチームの要因を聞いてみると…

松山竜平 選手
「若手とベテランが競い合いながら、けっこう、なんだろう、一体となっているっていうのがすごく大きいんじゃないかなと。野手だけじゃなく、ピッチャーのほうもそうだと思いますし、若手が『ベテランに負けないようにがんばるんだ』と。ベテランもそれに応えて、『まだまだ、お前らには負けん』と。そういう競争意識がうまく合わさっているのかな。それが、監督とかがうまく使い分けながらやれていると思うので、今の位置にいるんじゃないかなと思います」

一戦ごとに成長する今シーズンのカープ。その中心には、どんなときも前向きで全力な 新井貴浩 監督の存在があります。ともに3連覇を成し遂げた指揮官について聞くと…

松山竜平 選手
「正直、変わらないです。ずっと、もう選手時代から見てきた監督、新井さんです。全然、変わんないです。ファンですよね。ファンがベンチにいます(笑)。やっぱり新井さんがそういうふうに鼓舞してくれて盛り上げてくれるから、ファンの人たちもついてきてくれるんじゃないかなと思いますので、すごく大きな存在ですよね」

残り50試合を切ったリーグ戦は、優勝争いを大きく左右する8月戦線に突入します。“家族一丸” で戦う新井カープ。松山も自慢の打棒でチームへの貢献を誓います。

松山竜平 選手
「正直、うちは夏はすごく強いと思うので、正念場とはいえ、逆にチャンスだと思います。もう、先は優勝・日本一しか誰も見ていない。そこしか目指していないので、なんとかぼくも残り試合、しっかりとチームの力になれるようにがんばっていきたいです」

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青山高治 キャスター
松山選手にあの3連覇のときの雰囲気に似ているって言われると、なんかうれしいですよね。

石田充 アナウンサー
新井監督が2015年にカープに戻ってきたとき、38歳で、松山選手は9月に38歳になるんですよ。その年齢になってきた松山選手なんですが、今、チームは試合中に、若手選手たちがけっこう声を出しているんですけど、ゲーム以外に松山選手をいじる声が出るそうなんですよ。そういう存在・チーム最年長ががいるっていうのも、昔の新井さんがいたベンチと似ているなと感じます。

青山高治 キャスター
ベンチの中に新井監督っていうファンがいるんですね。あそこはもうベンチじゃなくて、砂かぶり席みたいなものかもしれませんね。

(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)

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