4日の青森県内は厳しい暑さに見舞われた。東通村の小田野沢で34.9度、野辺地で34.0度と観測史上最高を記録するなど、23の観測地点のうち12地点で今年最高気温となった。
青森地方気象台によると、県内で最も気温が高かったのは三沢の36.7度、続いて五所川原、三戸、青森がそれぞれ35.8度、八戸も35.5度で猛暑日となった。気象庁と環境省は、今年3回目となる「熱中症警戒アラート」を発表した。
青森市の合浦公園海水浴場は高温のためか、夏休み中にもかかわらず訪れる人の数は少なめ。それでも元気な子どもたちは次々と海へ入り、浜辺での水遊びを満喫した。
むつ市の谷川叶夢さん(第三田名部小5年)は、親戚の柿﨑優羽さん(沖館小4年)と遊びながら「今年はいつもの年より暑くて大変だけど、泳ぐのが大好きなのできょうは楽しい」と話した。
観測史上最高の34.0度を記録した野辺地町の十符ケ浦海水浴場では、親子連れや中高生たちが泳いだり、浜辺でホール遊びをしたりして楽しんだ。野辺地中学校3年の乙部海音さんは「午前中はものすごい暑さの中で水分補給をしながら、部活動のトレーニングを頑張った。午後に海に入ると、とても気持ちよかった」と笑顔で話していた。
各消防本部によると、4日夕方までに、県内で少なくとも15人が熱中症の疑いで救急搬送された。内訳は青森管内7人、弘前管内1人、八戸管内4人、つがる管内2人、鯵ケ沢管内1人。
気象台によると、5日の県内は、青森や八戸などで最高気温が30度を超えると予想され、体調管理に気をつけるよう呼びかけている。