全国高総文祭 青森県勢2人、放送最高賞 将棋女子、5位2人 かるた選抜、5位奨励賞

小向ひなたさん(写真右)と笹平結心さん(同左)
将棋部門女子個人で5位となった工藤知里さん(右)と林仁子さん(県高文連将棋部提供)
小倉百人一首かるた部門で奨励賞に輝いた青森県選抜チーム(五所川原高提供)

 鹿児島県で開かれた第47回全国高校総合文化祭は最終日の4日、計6部門を行い、閉幕した。青森県勢は、放送の朗読部門で小向ひなたさん(青森東2年)、アナウンス部門で笹平結心(うみ)さん(青森2年)がともに最高賞の優秀賞を獲得。将棋部門女子個人の工藤知里(ちさと)さん(青森2年)、林仁子(にこ)さん(青森南2年)はいずれも準々決勝で敗れ、5位となった。小倉百人一首かるた部門では、五所川原高の選手で構成する青森県選抜チームが8強入りし、5位相当の奨励賞を獲得した。

 朗読、アナウンス部門にはそれぞれ144人が出場し、八つあるブロックの1位が優秀賞に選ばれた。

 太宰治の小説「パンドラの匣(はこ)」を朗読した小向さんは「主人公の揺れる気持ちを表現するのは難しかったが、会場全体に作品を伝えられるよう心を込めた。練習を重ねてきて本当に良かった」と喜んだ。地元の味覚として「煮干し風味のナポリタン」を紹介する原稿を読んだ笹平さんは「全国からの参加者に青森の良さを伝えたくて声や速さを工夫した。緊張したけれど、着席したら緊張が解け楽しめた」と語った。

 県勢2人が準々決勝に進んだ将棋部門女子個人は、工藤さんが石川県の選手、林さんが静岡県の選手にそれぞれ敗れ、4強入りはならず。工藤さんは「悔しいという気持ちしかない。もっと上位に行けるよう、対応力を身に付けたい」、林さんは「自分の知識が浅く、努力不足が目立った。来年は優勝できるよう頑張りたい」と振り返った。

 小倉百人一首かるた部門の青森県選抜は、決勝トーナメント1回戦で滋賀県を3-2で破ったものの、準々決勝では福岡県に1-4で敗戦。主将の奈良柚泉(ゆい)さん(五所川原3年)は「(3日の)予選リーグでは思うような試合ができなかったが、決勝トーナメント1回戦では状況が変化する中、気持ちを強く持つことができた。後輩たちは来年もっとやってくれると思う」と手応えを口にした。

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