鳥栖市新庁舎で初の避難訓練 火災想定、経路や介助対応確認

車いす利用者の避難時の介助方法を確認する職員=鳥栖市役所

 今年5月に移転した鳥栖市の新庁舎で7月27日、火災発生を想定した初めての避難訓練が行われた。閉庁後、本庁舎の職員284人が参加し、車いすなど介助が必要な来庁者への対応方法や避難経路などを確認した。

 2階で出火した想定で実施し、2階、3階、1階の順に逃げ遅れた人がいないかを確認しながら、職員が整然と庁舎外へ避難した。

 鳥栖・三養基地区消防本部の下田辰也消防長は通報、初期消火、避難ともに安全、確実にできたと総評し「庁舎から出たら早足で移動し、避難完了時間を短縮して」と求めた。向門慶人市長は「市役所には多くの市民が訪れる。いざというときに落ち着いて行動できるよう準備を」と職員に呼びかけた。(樋渡光憲)

消防署員のチェックを受けながら、整然と避難する市職員=鳥栖市役所

© 株式会社佐賀新聞社