最後のチェスボロー杯142人力泳/つがる

声援が飛び交う中、一斉にスタートして力いっぱい泳ぐ大勢のスイマー

 青森県つがる市車力地区のマグアビーチ海水浴場で5日、水泳のリレー大会「第31回チェスボローカップ水泳駅伝」が行われた。厳しい暑さの中、今回で最後となる大会に過去の出場者も含め県内外の142人(44チーム)が参加。計6種目で熱いレースを繰り広げ、思い出を胸に刻んだ。

 コロナ禍の影響により開催は4年ぶり。スタッフの高齢化などを理由に、今年で区切りをつけることになった。開会式で主催するチェスボロー倶楽部の成田幸成会長が「4年ぶりに盛大に開催でき、皆さんを熱烈に歓迎する。仲間たちと交流を深め、思い出深い大会にして」とあいさつした。

 主な競技は1チーム3人の編成によるオープン、シニアなど4種目で午後1時から順次開始。各チームの仲間や観客らから「頑張れ」と声援が飛ぶ中、選手は1人100メートル、500メートルの距離を泳ぎ切った。最後の選手がゴールに着くと、拍手が湧き起こった。競技後はスイカの早食い競争、花火打ち上げを行った。

 大会は、明治時代の車力沖で米国メーン州バス市船籍の貨物船が嵐に巻き込まれ、地元住民が救助に当たった「チェスボロー号遭難事故」にちなんだ行事として、1990年に始まった。全参加者が泳いだ距離を毎年累計し、車力とバス市の直線距離1万200キロに到達することを目指してきた。

 今回の大会で68.55キロを泳ぎ、通算距離は5980.27キロとなった。

 主な種目の上位チームは次の通り。

 ▽オープン
 (1)チーム理工(2)パツシヨンマリーンズ(3)セントラル弘前

 ▽レディース
 (1)チームガキンチョ(2)WTM(3)チームおいしゃさん

 ▽シニア
 (1)脇坂組A(2)チェスであいましょうA(3)脇坂組B

 ▽ジュニア
 (1)ウィング弘前プリティーズ=出場1組

© 株式会社東奥日報社